たくさんの症例から、足こぎ車いすは次のような疾患が原因で歩行に障害を抱えた人に高い適応あり、効果がみられることが実証できました。このように神経難病を含め多岐にわたる原因での歩行障害にも適用でき、リハビリ効果もより効率的に得られることが判明しています.その他の原因による歩行障害にも適用できる可能性が高く、今後新たなリハビリ機器として期待できるものといえます。
1)中枢神経疾患
・脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳卒中)
・脳挫傷
・脊髄損傷不全麻痺(頚髄損傷を含む)
・脊髄性痙性対麻痺
・ウィルソン病
・パーキンソン病
・多発性硬化症
・小脳性運動失調症(腫瘍および血管障害による)
・脳性麻痺(痙直型およびアテトーゼ型)
・ミトコンドリア病・リー脳症
2)末梢神経疾患
・腓骨神経麻痺
3)骨・関節疾患
・大腿骨骨折(いずれの部位でも適用可能)
・変形性関節症(股関節(臼蓋形成不全)、膝関節など)
・関節リウマチ
・脊柱管狭窄症
4)呼吸・循環器疾患
・閉塞性動脈硬化症
・慢性閉塞性肺疾患
5)その他
・廃用症候群
・末期がん患者の緩和ケア
・糖尿病による下肢大切断予防(下肢救済)
・エコノミー症候群(電動車いす長期利用による)
※東北大学医学系研究科半田康延グループの研究に基づき掲載しています。効果には個人差があります。